PEUGEOT 208のBEV版、e-208を試乗しました。
コンパクトなEVがどんな走りか楽しみです。
試乗車は上位グレードのe-208 GT Line。
グレード:e-208 GT Line
全長4,095×全幅1,745×全高1,465mm
車両重量:1,500kg
乗車定員:5名
モーター:57KW 136ps/5500rpm 260/300Nm
バッテリー容量:50KWh(リチウムイオン)
充電走行距離:395km(WLTCモード)
駆動方式:FF
価格:4,230,000円
フル充電で395㎞走行可能とのことですが、実際300㎞くらい走ってくれるといいですね。
搭載するリチウムイオンバッテリーは約350kgで、8年間16万kmの保証付き。
サプライヤーはCATL(中国)だそうです。
まずは内外装チェック
ボンネットを開けるとモーターが収まっています。
エンジン車と何ら変わらない感じ。
モーターはフロントのみのFFです。
パッと見の外観はガソリンモデルの208と変わりません。
フルLEDヘッドライト&DRLも同様ですが、
フロントグリルがメッキからボディ同色になってます。
エンブレムがブルーツートンになっています。
Cピラーのロゴがガソリンモデルの「GT Line」から「e」に。
タイヤはICEモデルと同じ、205/45R17のミシュランPRIMACY4。
アルミも共通ですが、カバーをすることで変化をつけています。
普通充電と急速充電に対応しています。ランプの色で充電状態がわかります。
普通充電の場合、満充電にかかる時間は約18時間だそうです。
急速充電(CHAdeMO)であれば、50分で80%まで充電可能。
内装もICEモデルと同じです。
デザイン、座り心地の良いアルカンターラと合皮のコンビシートもそのままです。
コンパクトなペダル類。
こちらもコンパクトな変形ステアリング。
カッコイイデザインで◎。
通常のメーターパネルとヘッドアップディスプレイをミックスしたような、「3D i-Cockpit」
ハイブリッド車同様、エネルギー状態を表現している画面。
ドライブモードは、SPORT、NORMAL、ECOの3種。
SPORT:136PS/260Nm
NORMAL:109PS/220Nm
ECO:82PS/180Nm
SPORTにするとアクセルに対してレスポンスが鋭くなり、加速も良くなる。
しかし、当然ながら走行距離は短くなります。
エアコンはセンターディスプレイで操作する。
余計なボタンがなくてスマートな反面、表示状態によってはすぐに変更できない。
ナビはオプション。みなさん、Car Play等で使うそうです。
バックモニター。アラウンドビューはオプションでも用意されていません。
しかし、この立体的な造形は素晴らしい。
トグルスイッチもカッコイイ。
質感も高くて、Bセグとは思えません。
シフトには通常のDモードに加え、回生ブレーキを効かせるBモードがあります。
これによりワンペダル走行がしやすくなります。
個人的には、回生ブレーキがもう少し強く効いてくれるか、調整できるといいですね。
ドライブモード切替スイッチと電動パーキングスイッチ。
電動パーキングにホールド機能がないのは残念。。
オプションでパノラミックガラスルーフが選択可能。
オープンはできず、シェードは手動ですが、解放感はあります。
リアシートは必要にして十分な広さ。
リアコンソールにエアコン吹き出し口はなく、USB充電ポートが2口付いています。
トランク容量はICEモデルと同じ。普通充電のケーブルが入っています。
いざ試乗へ
こちらのお店にはまだ充電設備がないとのことで、短い試乗コースを走行。
時間帯的に渋滞しているため、街乗りのストップ&ゴーを体感します。
当たり前ですが、EVなので静かです。
車重は208の1170kgに対し、330kg増となる1500kgですが、モーターのトルクで楽々加速できます。
ただ、モーター音はそれなりにします。この辺は遮音の問題でしょうか。
また、208が8速ATに対し、こちらはAT(1速?)となっており、変速がない分、スムーズです。
SPORTにした方がキビキビ走れますが、NORMALやECOでも十分ですね。
バッテリーによる重量増加により、乗り味もしっとりして静かさと相まって上質です。
さて、e-208は買いかと言われれば、エントリークラスのEVを探している方は買いだと思います。
総合的に上質なので、満足度は高いと思います。
とはいえ、Bセグですので、プレミアムな機能は削られています。価格もそこそこしますので、最新機能てんこ盛りのクルマに乗っている方だと細かいところが気になるかもしれません。
そこを割り切れれば魅力的なBEVの一台だと思います。
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