NISSAN SAKURA X

クルマ

大人気の軽自動車EV、日産サクラに試乗してきました。
アリアとお揃いのサンライズカッパー/ミッドナイトブラックの2トーンは77,000円。

全長3,395×全幅1,475×全高1,655mm
車両重量:1,070kg
乗車定員:4名
最高出力:64PS/2302-10455rpm
最大トルク:195N-m/0-2302rpm
駆動用バッテリー:リチウムイオン20kWh
満充電走行距離:180km(WLTCモード)
駆動方式:FWD
最小回転半径:4.8m
価格:2,399,100円

内外装チェック

アリアをギュって縮めたようなスタイリング、というと語弊がありそうですが、カラーリングだけでなく、デザインもアリアに通じる部分があります。

XグレードのタイヤはBSのECOPIAで155/65R14。

Gグレードでは165/55R15にインチアップ。
サクラのテーマデザインとなる水引も入っているし、全体のバランス的にはこちらがイイですね。

左後方にある充電ポートには、普通充電(上)と急速充電(下)があり、上部に照明付き。
フタは安っぽいですが、機能的には中途半端感がなく、しっかり作られています。

充電モードは、すぐに開始する「即充電」、指定の時間で開始/停止する「タイマー充電」、携帯電話やパソコンから充電開始操作が可能な「リモート充電」の3タイプ。

軽基準で考えれば質感が高いインテリア。
7インチのメーターディスプレイと9インチのセンターディスプレイがつながって見えるデザイン。

ソファのような座り心地のシートもGood。
軽ハイトワゴンは上部空間があるので広く感じます。

室内灯は豆球でした。
EVだとこういう部分はLEDが標準かと思いましたが違うんですねぇ。

本革のステアリングはプレミアムインテリアパッケージとして、Gグレードのみオプションで選択可能。
ちなみに、上記15インチアルミホイールもGグレードのみのオプションとなっており、この辺の装備が欲しい方はGグレードを選択することになり、どんどん総額が上がっていきます。

プレミアムインテリアパッケージでは、カッパーの加飾が随所に入る他、シート地、ドアトリムの仕様が異なります。

従前の軽自動車という観点だと過剰な装備かもしれませんが、コンパクトEVという観点ではあっていい装備かもしれません。

再びXグレードへ。
軽ハイトワゴンでは当たり前ですが、後席は足元も含め広大なスペース。
バッテリーを上手く配置してガソリン車と遜色ないスペースを確保しています。

ただ、スライドドアを付けるスペースは確保できなかったようです。
今後、他社も同様の軽EVを出してくると思いますが、この辺りはどうなるのか気になりますね。
不動の人気を確立したNボックスがEVになったらどうなるのか気になりますね。

荷室容量は107Lですが、シートスライド幅も大きく、意外に積めそうです。

いざ試乗へ

軽自動車とはこういう乗り味だ、というアフォーダンスが前提で乗ると、静かでスムーズな走りに感動します。
アウトランダーPHEVのリアモーターと同じ性能とのこと、軽ターボの約2倍の最大トルクがあるため、走っていて楽しいです。

試乗車の平均電費は7.3km/kWh。
バッテリー容量が20kWhのですので、7.3×20=146km程度走れることになります。
走らせ方やエアコンの利用状況もあるので、~120㎞くらいが現実的な利用範囲でしょうか。

自動車戦闘道路にてADASの性能をチェック。

サクラのプロパイロットは1.0ですが、ACC、レーンキープアシストの性能も自然な動きでGood。

プロパイロットはステアリング右側の青いスイッチで有効にした後、SETボタンで速度が確定する。

ただし、プロパイロットを使うためには、NissanConnectナビが必要になります。
性能は申し分ないですが、このナビは安くないので、自分のライフスタイルでホントにプロパイロットが必要か考える必要があるかもしれません。

バックモニターは若干画質が粗いですが、アラウンドビューも付いています。

同じEVのアリアと比較したら当然質感は下がりますが、軽自動車という枠組みであれば上質です。
ただ、その枠組みで捉えることが間違っているようにも感じます。
軽EVではなく、コンパクトEVと考えた方がいいいかもしれません。

航続距離の短さもシティコミューターと割り切れば十分だと思います。
今の充電インフラの状況だとこのくらいの容量の方がいいのかもしれません。

インテリアの質感は良いですが、ドアの開閉音は軽のそれで、この点は残念です。
しかし、マイナスポイントを差し引いても魅力的なクルマで、人気が出るのも頷けます。
EVを普及させるゲームチェンジャーになりそうな一台でした。

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