以前から気になっていたテスラのモデル3をお借りして一日走ってきました。
グレードは0-100 km/h加速 3.3秒のパフォーマンスモデル。
全長4,690×全幅1,850×全高1,440mm
ホイールベース:2,880mm
車両重量:1,850kg
乗車定員:5名
最高出力:510PS
最大トルク:660N-m
駆動用バッテリー:リチウムイオン79kWh
満充電走行距離:547km(WLTCモード)
駆動方式:AWD
最小回転半径:5.8m
価格:7,490,000円
内外装チェック
最近、地方でもモデル3を良く見かけるようになりました。
シンプルなスタイリングですが、フロントマスクは賛否両論ありますね。
ガラスルーフにより車内はルーミーです。
しかし、シェードがないので、夏の暑さが心配ですがどうなんでしょうか!?
フラッシュサーフェス化されたドアノブはこのように開きます。
車内からドアを開ける場合はレバーではなく、ハンドル上部にあるボタンを押します。
インテリアはいたってシンプル。
虚飾がないと言う表現が妥当でしょうか。
ただし、一つ一つのパーツは質感高く作られている印象です。
15インチのセンターモニターにすべての情報が集約される。
ボトルホルダー前後にある収納は深さがあり、なかなかの大容量。
ステアリング上のボタンもシンプルに左右1つずつ。
これだと使いにくいではと思っていましたが、実際に使うと必要にして十分だと感じました。
ステアリングの太さや感触がちょうど良く、好印象でした。
ステアリングは常に触っているところなので結構重要ですよね。
シフトはステアリングコラム右側にあるレバーで行います。
メルセデス同様、下に下げるとドライブ、上にあげるとリバース、パーキングは右端のボタン。
下に2回下げるとオートクルーズになります。
トランクを開ける場合は画面をタッチ。
小さいですがエアコンの表示があり、そこをタッチすると設定変更が可能。
直感的に操作できるので、慣れればスマホ感覚で操作できます。
画面右下のクルマのアイコンをタッチすると各種メニューが表示されます。
各種設定や走行データもスマホ感覚で設定・確認ができます。
せっかくのパフォーマンスモデルなので、操作系はスポーツモードで。
ハザードスイッチはここに。最初はどこにあるかわからず探しちゃいました。
リアシートの居住性は十分な広さ。
トランク容量は385L。
高さはないですが、奥行きがあり、そこそこ積めそうです。
フロントにもトランク(容量は58L)があるので、結構な積載量があります。
いざ試乗へ
ハイパワーなクルマですが、運転しやすく、操作感覚はすぐに慣れました。
繊細な操作にも反応するアクセルやコントローラブルな回生ブレーキでワンペダル走行が可能。
急停止でなければ完全停止までできるので、慣れてくると楽チンです。
足は少々硬いかなと思います。
電制サスもないので調整不可ですが、このパフォーマンスを支えるには必要な硬さなのだと思います。
私の場合、最後は気にならなくなっていました。
右左折の際、自動的に側面の映像が表示されます。
スマートに安全確認ができますが、つい目視やサイドミラーを見ちゃいます。
ちなみにバックモニターでは、アラウンドビューではないですが、以下のように複数のカメラ映像が表示されます。
高速道路でACC(アダプティブオートクルーズ)を試してみましたが、他の車両を認識し、LKA(レーンキープアシスト)によりセンターをキープしてくれます。
ただ、トルク感知で運転状況をチェックしているので、握っているだけでだと警告が出る場合があります。
加速は・・文句なしに速いです。
エンジン車と違い、アクセルに対してリニアに加速していくので、スピードを出してる感覚が希薄になります。
メインカメラは3眼。
出先で充電も試してみました。
CHAdeMO規格なので、テスラ側に変換アダプタを咬ませて充電を行います。
100km程度充電できました。
モデル3のメリットの1つは大き過ぎないことでしょう。
狭い駐車スペースでもすんなり収まります。
最後に箱根を走りました。
混んでいましたが、前が空いたところでアクセルを踏んでみましたが、舞うように走りますね。
0-100km/h 3.3秒のパフォーマンスはハンパないです。
走っていて感じたのは、エンジン車と比べ、すべての操作に無駄がないこと。
エンジン車の場合、ドライバーがアクションしたとき、エンジン回転数がマッチしていないとタイムラグが生じるし、そもそもミッション含めた駆動系のタイムロスもあります。
高性能車なら鋭いレスポンスにより、このロスは限りなく少ないのでしょうが、それでもゼロにはできません。
エンジン車:アクセル → エンジン回転数アップ → ミッション等の駆動系 → タイヤ
EV:アクセル → モーター → タイヤ
EVでは構造がシンプルなため、このロスが少なく感じます。
それは減速時も同様で、回生ブレーキを使えば、加減速の切り替えもスムーズです。
下りは回生ブレーキによりエネルギーが回収できるだけでなく、遅いクルマがいてもブレーキを踏む必要がないのでラクですね。
充電以降の平均電費は5.7km/kWh程度。
その数値における満充電での走行可能距離は約450km。
山道で高負荷な走りもした数値ですので、一般道であれば平均値はもう少し良いと思われます。
このくらいのバッテリー容量があれば、300㎞超の中距離でも安心して走れると思いました。
テスラのモデル3パフォーマンス、この速さはヤミツキになりますね。
エモーショナルかと言われれば、そうでもないかもしれませんが、エキサイティングだと思います。
日常的にこのパワーは不要ですが、ときどきこの暴力的なパワー感を味わいたくなるのも頷けます。
テスラのスゴさが体感できた一日でした。
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